こだわり

山へは自分の足で入ります。

知人の調べによると、「ツル科植物は86種類ぐらいあると思われる。」とのことでした。

 

私が出会えているのはその中の、ごくわずかなもののようです。

編んでみるとよく分かりますが、同じ1本のツルでも育つ段階で、日の当たる場所とそうでない場所とが生じるため、その部分々々で幾分か異なります。

そして、編めるツルとそうでない物もあります。

かと言って編めなくても、そのままで活用できるものもあります。

それらを現地で見極める必要があるため、私は必ず自分で山に入ると決めています。

 

 

分類

材料は現地で、ある程度分類しておきます。その後、作業場で虫などが入っていないか、チェックします。

ここでは慎重になります。

編む作業の中で

とても地道な作業に思えます。しかし芯に沿って編みこむ中で、編み糸となるツルは刻々と変化していきます。それを見極め、芯にどう沿わせていくか。そこが妙味なのです。

カビや虫

カビや虫に対する処置、も可能な限りを尽くします。それらを含めて、1つの『つづらかご』が出来るまでに、20工程以上をクリアしています。


秋~冬

カゴ作りには、まず材料の確保から・・・

ツル科植物の採取=一般的には秋から冬と言われています。

 

 

初秋には、山入りの準備をします。 

・腰に付ける鈴、2~3個 

・腰に付けるバンド(ベルト)

・それに取り付ける鋏、のこぎり、ナイロン袋

・磁石

・山着は、雨天の時、雪の日、降らない日で着用するものが変わるため全てを揃えておく

・手袋もその日によって違ってくる

・けがをした時の為に必要と思われる物

・タオル、手ぬぐい、

・ナイロンの風呂敷

・ティシュペーパー

これらで私の持っている衣装ケースがほぼいっぱいに成ります。

それは春先まで、車の中に乗せてあります。

 

準備が整うと、心地よい自身の緊張感に包まれます。